-` mil´-

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''バカみたい''


「何回も何回も同じことばかり

どんなに悲しんだって嘆いたって

何も変わらないのに

何回も何回も繰り返して


バカみたいでしょ?

自分でもバカみたいって思うわ」

『…』

「私には居場所がないの…」

「自殺も考えたりして未遂もした」

「もう''きっと誰かが助けてくれる''なんて
思えないしもう思わない」

「だから、もう放っておいていいよ…」

『いや放っておけないよ』

「なんで――」

『それに…』

『…』

『…僕はあると思うよ』

『君の居場所』

『君はいつもクラスで輝いていて…』

『…とても羨ましかったほどに』

「何言ってるの…そんなの居場所なんかじゃない
それに私なんかに…笑」


『''なんか''じゃないんだ』


『君は綺麗だ』


『泣く姿も笑う姿も』


『でも僕は君が笑ってる顔が1番好きだ』


『ずっと笑っていて欲しいんだ』



『自殺考えてたって自殺未遂してたって
僕の気持ちは変わらない』


『人間は何回も同じことを繰り返す』


『繰り返して繰り返して、そして
自分の望んでいた未来になる』


『夢があるなら、』

『夢があったのなら、』

『もう一度考え直して』

『嫌になるまで繰り返して繰り返して、』


『…たどり着くんだ』


『僕も手伝うからさ、』


『一緒にまた同じこと繰り返して、』


『一緒に笑いながら歩も』


『大丈夫、きっと君なら上手くいく』

『居場所も僕が作ってあげる』

『僕とだけの
秘密の居場所とかも面白そうだと
思ったりしないか?』

『もちろん嫌ならいいけど』

『面白そうだと思ったことにチャレンジ
していくんだ』

「…」

彼女は僕の袖を掴んで言った

「ねぇ…」

「どうしてそこまで…」

『だって…』

『それは―』

「どうしてそこまで…!私なんかに」

「私なんかに…」

「そんな優しい言葉を…かけるの」

「どうしてよ…!!」

「私に、私に希望を見せないでよ」

「生きたくなるじゃん……」

彼女はそう言って涙を流した

『なんかじゃないって言ったろ』

『生きたくなるのなら生きてみよう』

『ほら、』

僕は彼女にハンカチを差し出して、

彼女は僕の袖を掴んだまま

涙を流しながら僕に微笑んだ。

『君が好きだ…』

ぼそっと僕は自分の声を漏らしてしまった

君は

「ありがとう…」

「……」

「私も…
好きよ」

君は僕の肩に頭を乗せて…


君は

「ふふっ、ほんと、バカみたい…」

と微笑んだんだ

その時の顔は僕にとって
忘れられなくなるくらい美しく輝いて見えた。






前回の2人の過去でした





多分次もあると思います

次回になるかは分かりませんが…


その時は前回の結末の


少し前の出来事になると思います




最後まで読んで下さりありがとうございました



3/22/2023, 11:28:14 AM