仕事の出張で、今日はビジネスホテルに1泊せざるを得ない状況になってしまった。いつもなら落ち着ける我が家と、愛しい彼が待っているのだが、今日はホテルの狭い1部屋で過ごさなければならない。ひとりぼっちで静かな部屋で寂しい思いをしていると、スマホからLINEの通知音が鳴った。
《お疲れ様です。ホテルには着きましたか?》
その1件のLINEは私の寂しい気持ちを吹き飛ばしてくれた。それは出張することを事前に伝えていた彼からのものだった。私は嬉しさのあまりすぐに返信した。
《着いたよ〜!私が居なくて寂しくない?》
本当に寂しいのは私なのに、強がってそんな内容を送った。その後、お互いに声を聞きたくなって通話をするまで時間はかからなかった。
テーマ「1件のLINE」
7/11/2024, 12:01:09 PM