〈昨日と違うわたし〉
昨日のわたしはひどかった。きみに踊らされて、滑稽だった。きみに言われたひどい言葉も、きみの冷たい眼差しも、すべて受け止めた気になっていた。悲観したわたしは風呂も入らず、横になって、泣いていた。涙がただただ溢れてきて、あっというまに身体中の水分が足りなくなった。がんがんとひどい頭痛がおそい、代わりに涙は引っ込んだ。ああ、と思った。これでよかったんだろうか。
一昨日のわたしは、もう少し明るい気分でいられた。カフェでコーヒーを飲みながら、なんでもない話をした。あのとき、きみも笑ってくれていたと思う。いつのまにか声が大きくなっていて、店主に声をかけられ、二人で目を見合わせて苦笑いしたのも、思い出の一つだ。
今日のわたしはどうだろう。特に何もしないまま、だらだらと過ごしてしまっている。何か、変わっただろうか。これから、何か変わるだろうか。
5/23/2025, 9:08:43 AM