高嶋のぎ

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すれ違う瞳



初めは仲の良い友達で、次は仲の良い親友になった。

次第に共通の趣味に没頭し、小さい見栄が絡んだ些細なウソ事すら互いの秘密になった。

無言の約束、無言の誓い、無言の敬愛、無言の慈愛。
いつしかそれらはズレていく。
小さな不安感と小さな違和感、ささやかな嫉妬、ささやかな驕り。

いつのまにこんなに変わってしまったのだろう。
私も、貴女も。

過去の私を見てる貴女と、貴女に過去の面影を探す私。
決して交わらないすれ違いの瞳に、胸が苦しい。

5/4/2025, 3:10:47 PM