瑞翠

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得体の知れないナニカから逃げている。兎に角、あれはこの世の中に存在してはいけないものだということだけはわかった。
戦おうだなんて正気の沙汰じゃない。
一緒に行動していた仲間のひとりが向かっていって、無様な姿に変えられていた。
もうここまでくればいいだろう、そう思い一息つこうとした。
次の瞬間、目の前に得体の知れないものが現れた。
どうすればいいのか分からず、がむしゃらに口を開ける。
声なのか音なのか分からないものを出しながら叫び続ける。
次に目を開けた時には得ないのしれない生き物は居なくなっていた。
そして、また逃げるために粘液のような体をズルズルと引きずった。
逃げられないことを知っていても。

5/23/2024, 2:03:54 PM