幽愁

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夜になるとどうしようも無い孤独を感じる

こんな夜が何度来ようが、未だに身体は慣れずに悲鳴をあげる
いっそ苦しむぐらいならこの痛みに慣れたい
そんな気持ちさえ感じるようになっていた

居場所だった音楽は唯の雑音に聴こえ
大好きだった小説は唯の文字でしかなくなった

好きな物に、人生の唯一にもう救っては貰えない

死にたい、生きたい、けどもう生きれないの矛盾で
息をする事が本当に限界なんだなと感じる

それでも僕は生きたかった

自分の価値が下がるだけなのに、みっともない傷を見て
又死にたくなるのに、けどそんな事を繰り返してでも生きたいんだ

毎日、毎日不安な日々に安全を祈りながら生きている
不安と疑いでたまらない気持ちの中、唯一の確実が痛みの感覚
又僕は過去の経験から自己肯定が著しく低く
愛される事も不安で幸せになる事も不安で、何も信じる事が出来ない
過去の自分が愛されているように、今の僕との違いが深く潜在意識に
刻まれているお陰で、僕が愛される訳が無い、そんな自身だけは持てた

普段は優しくされていたい、雑な対応をしてくる相手は好ましくない
唯、辛く育った環境だけは脳裏に強く残っていて
人の優しさが難しいと感じる、慣れていない
そんな僕にとって他人からの優しさの解像度は高くなかった

だから幸せがあれば逃げてしまい、同じように堕ちた人間は
無条件で愛おしく思う者だった

けどそんな僕の事は誰も愛してはくれない

腕に走る痛みや伝う感覚にはもう慣れていた
それでもフェンスを掴む手は離せれなかった
脳に酸素が行かなくなる感覚は怖くて仕方がない
生きる事への未練がその気持ちには打ち勝てなかった

生きる意味を自分で作ってあげれたらと何度思った事か
何かに、誰かに、縋る事でしか生きてあげられない自分を
捨ててしまえと何度自分を奮い立たせて来たか

きっと今抱えている余分な物を投げてしまえば
今より生きやすいんだと、分かっている

それでもそれが出来ないのはそれが自分の全てだったから、
そのお陰で超えれたこんな夜があるからだ

そんな僕が欲しい言葉は僕自身しかかけてくれない
いっそ自分がもう1人居たら良かったのに
それならきっと独りじゃなかった、孤独じゃ無かった
二人の世界で、ふたりの普通で生きてれたんだ
一緒に死んであげられたんだ

けど僕は死んではやらない
僕が想うように僕を想ってくれる人に出会える迄は
それに救われて、そこで死ねる迄は
ひとりきりで居ようと思う

ひとりきり / 2025.9.12

9/11/2025, 7:23:38 PM