優しさだけできっと Leoneed
「へぇ〜!そんなことがあったんだ!」
汚れ一つない真っ白な病室のベッドの上、「天馬咲希」は、目をきらきらさせていた。
お見舞いに来た「星乃一歌」は、今日の中学校でのことや、バンド練習のことをを話していた。
「うん。特にきょうの志歩は、朝にお姉さんにすごく余計なお世話されたって言ってた よ」
「あはは!目に浮かぶね」
今話を交わしているこの2人は、同じ「Leoneed」というバンド活動をしており、幼馴染である。他にも、「望月穂波」や「日野森志歩」の2人とも、幼馴染であり、バンド仲間だ。
しかし、咲希は病弱で体調を崩しやすいため、今は入院していた。
「あ、それと、このラーメンのお店美味しいって、志歩が」
一歌は、自身のスマホを出し、咲希に見せる。
「あ〜!確かに、しほちゃん好きそう!」
咲希は鈴を転がしたような声で笑う。
一歌は頷くと、続ける。
「うん。だから穂波が、今度みんなで行きたいねって」
「あ⋯。うん、そうだね⋯」
咲希は、なぜか元気が無くなってしまったようで、少しだけ俯いてしまった。
「咲希⋯⋯?」
一歌は少し戸惑ったように、問いかける。
「えへへ⋯。あたし、そのときにみんなのそばに居られるのかなぁ?ってね⋯⋯」
5/3/2026, 2:33:31 AM