兎と亀

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キンモクセイ


微かに残った香りを抱きしめた
まるでキンモクセイの花束を抱えているような感覚だ

今日もいつものように残り香を探す
懐かしいあの香りを求めて

君は僕の初恋だった…
彼女の存在を感じれば酔ったような感覚に陥って
何度も求める

真実の愛が欲しかった僕を君は隠す
魅惑の香りで消して行く

まるであの世へ誘うように

11/4/2025, 11:14:34 AM