吾輩には名前が無いのである。

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以前から、彼との関係は冷めていた。

靴下は丸めたまま洗濯機に入れるし、
トイレの電気はつけっぱなしだし、
毎日ご飯を作っても美味しいとすら言ってくれない。

そんな関係も何度終わらせようと思ったことか。


写真のなかで笑う彼と目が合う。


確かに私は彼と別れたかった。
でも、こんな別れ方はあまりに残酷ではないだろうか。


5/19/2022, 11:09:32 AM