ふわっとした君。風に乗られて何処かに連れて行かれ消えてゆく。
興味本位で流れに乗ってみる。思考を放棄し風の気まぐれのままに進んでいく。
老人ホーム、カラオケ店、地下街、温泉、映画館…と次の目的地へ行こうとする君を呼び止める。
「どこへ行くの?そこは流石に行くべきでは無いと思うけど。」
「あるさ。だってここも風の終着点なのだから」
「……」
なんか腹が立ったので一発頬を打ち君を床に撃ち落とす。今日は帰ろう。早歩きで。
そうして、無料案内看板を背中にし、帰路につくのだった。
4/29/2024, 2:00:16 PM