優しい雨音昼下がり、暗い縁側。しとしととふり止まぬ雨音。雨の匂いは、好き。なんだか心が座ったように落ち着くから。…君を思い出さないからかも知れないけれど。君はやけに晴れが似合う人だったから。君が好きだったから、その分辛くて。雨の匂いは、嫌い。君に程遠い自分のようで。屋根で遮られた雲。雲で遮られた青空。僕の心には雨。優しい雨音は、止むことを知らず。
5/25/2025, 11:49:43 AM