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特別な夜

今日は、一年で一番特別な夜

君が、1日だけ俺に会いに来てくれる日


でも、毎年来てくれていた君は、時間になっても来んかった

「…なんでっ、なんで来てくれへんの、」

毎年来てくれると思ってた。

それが、当たり前やと思っとった

ずっと海外で頑張ってる君が、俺のために

この日だけは会おうって、約束してくれたのに

「…っ、もう片想いも終わらせんとあかんの、?
好きって、言えばよかった、」

ずっと我慢してた気持ちも、

会えなくなる前に言えばよかったのかな、そう思っとった時やった

『…ねぇ、それどういうこと?』

俺の大好きな声がして、振り向いたら

大きな荷物を持ったしょおがおった

「…しょおっ、遅い、来んかと思ったやんっ、」

『…ごめん、遅れた。
てか、さっきの何、片想いって』

「…なんも、ないで。」

その場しのぎの嘘なんて、すぐばれるだけやった

『…嘘。ほんとのこといってよ』

なんて、見つめられたら

嘘なんてもうつけなくて

「……俺が、しょおのこと好きなだけ。
気持ち悪いやろ?こんなん。
でも、ええよ。振って?もうええから。
会いにこんくてもええよ、今年で最後にするから。」

なんて、言ってしまえばもう後戻りは出来ん

やから、さっさと振ってや、しょお…

『…勝手に終わらせようとしないで』

不意に抱き締められる

「……へ?」

『…俺だって、れんのこと好きだよ
会えなくて、寂しかったんだから
会いに来るのも、れんだけだよ。』

頭が追い付かん

「…な、そんな冗談いらんねん……」

『冗談なんかじゃない。
俺は、キスとか、そういうことがしたい好きだよ。
れんは違った?』

どうやら本当やったみたいや

「…うそ、ほんま、?しょお、
俺もしょおのこと大好きやで、」

なんて恥ずかしかったけど、

今伝えんと絶対後悔するんやから

『…ふふ、れんかわいい//…俺も大好きだよ
…ねぇ、来年は会いに来るんじゃないから。
ずっと、ここにいるからね?』

ずっと、ここにおるって…

「…え?!てことは、毎日過ごせるん、?」

『…そうだよ、これで毎日れんと過ごせるから。
…改めて、俺と付き合ってくれますか?』

「もちろん!これからもよろしくな、しょお」

そっと、唇にキスをした

1/21/2024, 3:56:58 PM