空を見上げて心に浮かんだこと
あるゲームの夢小説です。
空を見るのは好き。
空は唯一の他の場所との接点だから。
歩いていても、過去のあの時の人達には会えない。
過去にはもう二度と戻れない。
離れ離れになってしまったけど、それでも、大丈夫だと思える。
いつも見上げれば爽やかに広がる水色。
雲に遮られ、淡々と変化を訴える白。
日が陰り始め、時間の曖昧な黄緑。
麗らかで明るく夕方を伝える黄色。
影が目立つようになる夕暮れの橙。
薄暗く、不安定な黄昏の赤。
日が沈み、一歩先行けば夜に傾く茶色。
夜に揺らめく美しくも儚い青。
暗く不気味なようで、優しく包む黒。
夜空に唯一、一際存在感を放つ銀。
神秘的な奇跡である極光の緑。
夜明け前の寂しさを感じる暁の紫。
朝焼けの可愛らしい希望の桃色。
日の出の清々しいようで、力強い緋色。
きっと、空を見れば思い出す。
自分にとってどんな存在だったか。どんな君だったか。
良い事も、悪い事もあったけど、支えてくれたのは他でもない君だから。
前に、進むべき道を君と歩むよ。
⸺⸺困難を乗り越えて、星の世界へ
7/16/2023, 5:29:22 PM