古ぼけた日記帳を、彼は持っていた。何故?私の頭の中はグルグルした。「返してよ!」彼は困惑した顔をして、モゴモゴと口を動かした。言うか、言わないか、わからないうちに、私は彼から日記帳を奪い取った。そして、電車に飛び乗っていた。暫く、頭が真っ白のまま、扉の前で立っていた。だんだん、外の景色を見る余裕が出た。雨がポツポツと降ってきた。だんだんと強くなる。。雨に佇む少年が見えた。
8/27/2024, 1:28:43 PM