とある恋人たちの日常。

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 しんと静まり返った朝。
 無音という音が響き渡る。
 
 なんだかいつもより寒くて身体がブルっと震えた。
 
 ベッドの中では恋人と肌を寄せあっているけれど、かけているマルチケットでは肌寒いと感じて目が覚める。
 
 彼女が同じように寒くならないように、するりとベッドから抜け出た。
 
 ああ、これは寒い。
 
 そろそろ厚手のパジャマを用意しないといけないなと考えながら、大きいブランケットを彼女にかけてか、ベッドに潜り込む。
 
 ほんの少しだけ冷気が彼女に触れた瞬間、むにゃむにゃと動くけれど上から抱きしめると安心したように眠りについた。
 
 もうすっかり冬だな。
 
 
 
おわり
 
 
 
五六一、霜降る朝
 
 
 

11/28/2025, 11:28:23 AM