『風のいたずら』
今日は風が強い...
ベランダから身を出して風を全身で浴びる。
冷たく乾いた風が体の熱を根こそぎ奪っていく。
血の気が引くような感覚がむしろ心地よい...
風が強いせいか空には色んなものが中に舞っている。
タオル...パンツ...シャボン玉...
そして羽の生えた人...人?
少しフリーズしていると目が合ったのか羽の生えた人が
僕に語りかける。
「あのー!すみませーん!
少しの間お邪魔してもいいですかー!?」
口で答えるより体が動き手を差し伸べる。
僕の手を掴んだ人がベランダに不時着する。
今日僕は羽の生えた人と出会った。
風が強い日は色んなものが飛ぶんだな。
そんな呑気なことを
奇妙な日常の一端を視界に映しながら考えていた。
語り部シルヴァ
1/17/2026, 11:29:25 AM