「色付ける私たち」
何色もない私。色を知らない私たち。
夕暮れ時に手を繋いだ影は何色だろうか?
蝶を追いかけたあの日の記憶は何色だろうか?
カーテンの隙間から指すあの太陽の光は何色だろう?
私は私に問いかけた。
でも、見つからない。見つけられないのだ。
影の色も、記憶の色も、光の色も。
色ってなんだろう。こんなにも、色の名前が出てこない。今私が考えている。この気持ちは何色だろう。何色でもない。分からない。
りんごの色は、赤色で。紅葉の葉は赤色で。
赤と言っても沢山ある。
でも、目で見てパッと分かる色しか分からない。
この世界にとって色ってなんだろう。
実は何色でもないんじゃないか?
ただ、人間の目を通して見えている色が同じなだけで、実はこの世界に色は無いのかもしれない。
ただ、私たちの感情や、目に色と言う何かが隠れていて、私たちはこの無色で悲しい世界をカラフルに見せているだけなのかもしれない___。
4/18/2024, 2:41:24 PM