サナギ

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恐怖が私の焦燥感を掻き立てる
手放しでお茶を飲むこともできずに
なんとか平静を保つために埃の一つも見当たらない床を掃いて艶やかなテーブルを磨く

今日こそ鳴るだろうか

遠方の地は影だけが張り付いて残るような光と闇の交叉があったらしい


彼の人を見送ったあの日から永遠とも思えるながいながい時がたつ


絶対に帰ってくる。


私は今日も待ち続ける


彼の人の帰宅を知らせるであろう戸口の鐘の音を。

8/6/2024, 1:48:10 AM