もっと知りたい
シリーズ小説の続き。過去作手直し中なんで表記控えます。お題は雰囲気です^^;
この間視点表記忘れすいませんでした、今日は普通に主人公ですm(__)m
(…大丈夫なんだよな、これ)
病院の裏庭に立つ大きな木。その前で、個室のあった階まで伸びた枝にスマートフォンのレンズを向けた。微かな風にも揺れる枝先の葉っぱも気がかりだったが、それよりも今は、画面の中で気持ちよさそうに眠る自称妖精が、枝から落ちてしまわないかと心配になった。
「…っ」
見ていると、子どもがベッドからずり落ちているように感じ、思わず笑ってしまいそうになる。動画モードにしている画面からいったん目を離して近くのベンチに座った。木からは離れられないと言っていたので、たぶん大丈夫だろう。
「…さむ」
電灯の灯りでそこまで暗くは感じなかったが、日が落ちるのが早く、適当に羽織ったジャージだけでは肌寒く感じた。
「…」
病院でのリハビリや、トレーナーからの指示で軽めのトレーニングは続けていた。それでも四年後の姿は、想像すらできない。
(…)
寝ている顔にズームを寄せると、見た目よりずっと幼く感じた。栗栖も(くるす)も童顔だったが、また違った印象だった。
「…」
毎日のように話はしているがいつも取り留めのない内容ばかりで、相手のことは何一つわからないままだった。いつからそこにいるのか、枯れ葉が落ちるとどうなるのか。そもそも、本当に妖精なのか。
「…ん…」
名前を呼ばれた気がして画面を見たが、起きる気配はいっこうになかった。
「…っ」
このまま病室に戻ってしまうのは、少し寂しい気がして。何かをしてあげられるのかは、分からなかった。それでも相手が目を覚ますのを、もう少しだけ待っていたいと思った。
(後書き。)
ぶろまんすですよー
関係性の構築って難しいですね^^;
3/13/2026, 9:53:50 AM