『夏草』
青く生い茂る夏草。
昔は腹の高さまであったはず。
今じゃ膝よりも下になってしまった。
夏草をかき分けて進む時の青臭さとか
肌に擦れてくすぐったかったのを覚えている。
大人になった今はそんなことすることは無くなった。
大人だから当然...なんだろうか。
童心と一緒に大切なものも忘れてしまったような気がする。
子供の頃の無邪気さはある意味無敵だったんだなと
夏風に吹かれて
サラサラと音をたてる夏草を見て思う。
ちょうど夕日が沈み辺りが暗くなって時報が鳴る。
さ、もう帰ろう。
語り部シルヴァ
8/28/2025, 2:50:58 PM