ふわり、ふんわり。
緑あふれる庭に面した窓前に机を置いて本を読む。
視界の端に揺れる洗いたての白。
あゝ 気持ち良さそうだ。
そよそよと頬を撫ぜていくそれに目を瞑った。
ちょっとだけ寝ちゃおうか。
いやいや、まだまだ。
今は読んでいる本は佳境を迎えている。
しかし、心地良い。ちょっとだけ。
栞を挟み腕を組む。
頬を乗せるように伏せて、
瞼を撫ぜる柔らかな風を感じる。
ふと細く開いた瞳に映るのは、
風に乗り真っ白なカーテンが楽しげに踊るさま。
あゝ 心地良い───嗚呼。
6/30/2025, 11:42:33 AM