共存と両立

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結局何も上手くいかない。
みんな楽しそう。いいな

羨ましいけど、見てるだけ。
なんだか上手く言葉にできない。

見てるだけの方が好き。
偶然と偶然が重なって、一瞬だけ一緒に居られる瞬間。それを求めた時点で、それは偶然じゃなくて、必然になって、約束になって、束縛になって、息苦しい。

私は自由だけど、自由じゃない。

いつも考えている。
帰る場所のない自由。
秩序が崩壊した自由。
誰かの犠牲の上に成り立つ自由。

自由って、もっと綺麗なものだと思ってたのに、なんだか窮屈。

素敵な景色があるからって、見せてくれても、私には灰色に見える。
嬉しそうな顔を向けられたら、私はその灰色に向かって綺麗だねと言うしかない。

気づけば灰色だって美しいもの。
薔薇色も、虹色も、灰色だって全部同じ。

だから、
薔薇色がいいなら、あなたにどうぞ。
虹色がいい人、あなたにどうぞ。
灰色は誰も選ばない。だけど私は、余ったそれを大事に取っておく。

だれかがそれを馬鹿にする。
そんなの全然、綺麗じゃないよ。

誰かにとって、灰色は綺麗なものじゃないのを、私は知っている。だから灰色の美しさを理解できない、可哀想な人。
でも、そうすると、薔薇色も虹色も灰色に見える私は、可哀想なのだろうか?

羨ましいけど、私には永遠に理解できないもの。
そして、私の灰色も永遠に理解されないもの。

私の灰色を、素敵だねと言ってくる人はみんな詐欺師。
そう思わないと、私は、ただの、可哀想なピエロ。
みんな、私が、些細なことで喜んでいるのを見て、笑っている。

それは決して、喜んでくれてるわけじゃない。
哀れで、可笑しくて、可哀想だから、笑われている。

その笑顔の違いはなんだろう。

同じ笑顔なのに、何が違うんだろう。

薔薇色も、虹色も、理解できない私には、きっと永遠に理解できない。
きっと、本当に私の事を思って手を伸ばしてくれる人がいたとしても、分からない。
いてくれると信じているのに。
誰か一人くらい、いてくれたっていいのに。

きっと私は、警戒心を解くことが出来ないから、その人も諦めて去っていく。安心して、涙を零す。
よかった。これ以上傷つかなくて、良かった。

そうして次に思うことは、
早くこの地獄が終わること。

私は傷つくのを恐れて、また誰かを傷つけた。

しょうがないよね。
だって、ここは、本当はみんなにとっても地獄なのだから。

7/27/2024, 4:49:02 PM