学校へ向かう途中、今日は特に気分が乗らなかったので、朝礼だけサボろうと自転車を止めた。
土手を走っていたので、茂みに座ってしばらく時間を潰そうと思い、
ぼんやり川向こうの道路を眺めていると、通りすがりの男に突然話しかけられた。
「友情なんてものはあくまで情の一種であり、情とは一個人の主観的な感情でしかない」
「愛情や同情が永遠に続かないように、友情もいずれ薄れ消えていくものだ」
「情が絶えるのを恐れるのであれば、自らもまた情の種を撒き続けなければならないよ」
男はぽんと俺の肩を叩くと、どこかえ消えてしまった。
あの男は一体何だったのだろうか。
7/24/2023, 2:58:20 PM