幹眼 チトセ

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声が聞こえる

_ある夏。ある県。ある家でのこと。
少年は、玄関の扉を押し開け、外へ駆け出して行った。
「いってきまーす!」
母親も洗い物を片付けながら優しく返事をした。
「行ってらっしゃい。車には気をつけてね。」
公園に着くと、謎の声が聞こえた。
「……背景、少年へ。これを聞いているか?
私はこの地を司ってきた、……そうだな、匿名女神、
とでも名乗っておこうか。」と。

9/22/2024, 12:57:14 PM