月下の胡蝶

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お題《始まりはいつも》




どこの世界にいっても黄昏の空に、淡い雨が降る。



でも。おまえは隣にいない。



孤独の空白を埋めてくれたあの日、おまえは夜明けの空のように道を照らしてくれた。――わかっていたんだ、おまえとの出会いは終焉への、始まりだと。



それでも俺は何度でも神に願うよ。
――この世界に神とやらがいるのならば。





『わたしがいるよ。どこにいても、あなたを守るよ』



ルリシアと出逢い花が降り始め、そして、花が散り始めた。


10/20/2024, 10:44:53 AM