古びた書物の1ページ

Open App

『世界の終わりに君と』

もう、明日など望まない。
正義も。希望も。未来も。時間も。そして、お金も。
結局、何も解決はしてくれない。

そんなこと、とうの昔から分かっていたのだろう。
ただ、認めたくなかっただけで。

いつからか
世界は灰色にくすみ
夢は輝きを失った。
機械のように同じ日々を過ごし
心許せる人もおらず。
やる気も元気も志も
何も持たずに、何も考えずに、
自らの役目を全うする。

それこそ生きる屍だ。

それでも、こんな私でも側に居てくれるなんて、
あなたは存外物好きですね。

最後に、1つだけ望んでも良いですか?

世界の終わる今日という日に、あなたと居たい。
つまらない日々のなかで、
あなたは私の唯一の光だった…

6/7/2024, 1:04:45 PM