伸びた餅のちぎれた部分

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 夜空を見る。
目に飛び込んできた美しい星屑がいつか落ちてくるんじゃないか、自分のものになるのではないかと、いつもワクワクしていた。
あれから数十年。私は天文学者となり、すっかり夢のない大人になってしまった。
手に入れたかった星空は背伸びしても届かない。
落ちてくる星は小さすぎて燃え尽きてしまうし、その他の溢れる星は私が手に入れるには大きすぎる。

 そう、思っていたのだが。
私が新しい星を発見すると、世界は一気に輝きを増した。
その星は、生命がいる可能性が極めて高いとか。
私は二つの意味で、新たな星を発見した。

3/16/2023, 9:20:50 AM