ミツル

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君は今

出会いと別れは一言で
過ごした時間を数えてみても
ほんの数ヶ月ばかりだった
なのに何故、君のことがこんなにも気に留まり
引っかかっているのか

あの日2人で話しあって馬鹿みたいに笑ったり
まるで自分事であるかのように
互いの悩みを愚痴り合ったり
名前を聴くと自然とその日の一言を思い出す
しっかり感情豊かな栞で挟めて
すぐ読み返せるようになっている

君は今、ぼくと同じ感情になることはない
俯き、視界が滲んだ瞳の先で
僕は君への消去ボタンを押した

2/26/2023, 3:55:18 PM