星明かりは日を追うごとに、年を追うごとに空から消えてなくなってきている。周りが明るいからそうなのだっていうけれど、本当は目に届く灯火が、消失していくのは物悲しい。
SNSサイトのトレンドを見ると「小学生 自殺」があった。トップクラスの位置に食い込み、様々な人が賛否両論をしている。
この場合、たいていグラフを乗せずに、決めつけたように言う。文科省のホームページに行って、小中高学生の自殺総数を見ながら、何を知った口を聞いているんだ、と思う。そのまま小学生の自殺数にすり替えている様子だ。小学生の割合は、十分の一も無いくらいなのだ。
「そう、星明かりの数くらい……」
目に見える数値。
目に見えない数値。
それらをそのまま覆い隠す不穏なる光、街灯は夜になっても消えない。その理由を問う学生も、見えないだけでどこかにいるのだと思う。
4/21/2025, 9:31:43 AM