希雲とわ

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2024/01/21(日)No3.『海の底』
※かなり暗い内容です
 ⚠苦手な人は読まないようにしてください
※フィクション
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僕は時々、パニックを起こすことがある。
人混みや人前での発表など場面はそれぞれ違うが、その時必ず思うことがある。

―…海の底のようである、と。

不安…、暗くて何も見えなくなって、体が重い…
必死に抵抗しても喋ろうとしても呼吸ができなくてどんどん苦しくなっていく…溺れていく……

僕はいつも周りに助けられていた、、
ある友達はパニックを起こす僕を嫌うことも引くこともしなかった。不安になるといつも隣にいて「大丈夫」と言いながら笑いかけてくれた。
そして、海の底から救い出してくれた…

僕はそんな友達に甘えすぎていたのだろう、
中学校で出会ったその友達とは大学に入って社会人になって忙しくなるにつれて話すことが減っていった、、一人でパニックを起こしたとき、いつも隣にいてくれた友達のありがたさを理解した。

しかし後に、その友達は自らの命絶ったと聞いた
きっと優しすぎて生きることに疲れたのだろう。
「君も海の底で溺れていたのだろうか……?
 今更君に感謝してももう遅いのだろうか…?」
その問いに返事が返ってくることはなかった…

1/21/2024, 9:33:52 AM