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『超かぐや姫!』レビュー

クソつまらん。

本作の最大の問題は、映画として自立していない点にある。
Netflixで先行配信されたアニメの手帳持ち一歩手前の脳ドロドロのほんの一部の視聴者には既存の文脈と愛着があるため感動できる可能性が僅かにあるが、純粋に映画単体として見ると「知らないキャラクターの総集編ダイジェスト」を見せられている感覚に陥る。感動の手続きが省略されたまま、クライマックスだけが押しつけられる構造だ。
設定と描写の乖離も深刻で、「貧乏で多忙な女子高生」という主人公の設定がありながら、部屋にはモンスターエナジーの缶が山積みされ、三画面モニターが鎮座しているなど、設定が記号として貼り付けられているだけで、それを裏付ける生活描写が存在しない。キャラクターが状況に規定されているのではなく、状況がキャラクターに乗せられているだけだ。
戦闘シーンは作画の自己目的化に終始している。知らないゲームの知らないフィールドで、知らない技を使って知らない相手と戦う。感情的な文脈が一切ないため、どれだけ作画が優れていても無重力で、何が起きても響かない。
挿入歌も物語と断絶している。ボカロ曲の知名度と楽曲クオリティに乗っかっているだけで、歌詞とシーンの感情が有機的に結びついていない。結果としてBGM以下、むしろ物語の流れを分断する要素になっている。
総じて本作は、設定が描写に裏付けられず、感情が手続きを踏まず、音楽が文脈と切り離されている。世間の高評価は既存ファンの文脈補完によるものが大きく、映画単体の完成度への評価とは切り離して見る必要がある。​​​​​​​​​​​​​​​​

4/19/2026, 12:42:06 PM