淡時間

Open App

『冬になったら』

リストバンドの重みで目が覚める

整理しきらないままの記憶が目を伝い、滴った

飲みかけのコーヒーと、溶けきれぬ氷砂糖


窓から見上げた空の抜けるような晴天は

またどこかで降る小雨を嘲笑っている


時計を見やり、薬を飲む

氷嚢を、退けた

11/17/2024, 11:55:51 AM