『ミッドナイト』
夜の男は闇に潜み正体を―――
夜の女はより美しくなる―――
ある男は言った
身体がまるでじぶんのものじゃないような
生まれ変わったかのようだ
ネガティブな思考は無くなり
何にでも前向きになれる―――と
ある女は言った
身体が自分の理想系
自分の全盛期がここにある
どんな出来事も受け入れる
まるで、
包容力の女神にでもなったかのよう――と
それがどこに行って、
誰にあって、何をされたのか、
覚えてるものは誰もいない……
だがそのほとんどが
いい話が多かった
謎は多かったが、
タイミングは総じて
夜中のうちに変わるという
唯一の共通点
この街にひっそりと伝わる
人はそれを
『ミッドナイトの幸せ』と呼ぶ
それは人によるものか
それは怪異によるものか
はたまた狐のいたずらか
この街には―――未知が眠っている
〜シロツメ ナナシ〜
1/27/2026, 5:41:33 AM