森野ゆう

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それはとある刻の欠片。

人々は生身で空を飛び、宇宙すらも自在に翔けた。

光は遥けき彼方に。

世界の深淵をも覗きかけた。

私はのぞめば何もかもが叶うこの世界で、ただひたすらに刺激を求め、挙句全てを一夜にして失った。

何の因果か、何度目の生か、過去か未来やも知れぬその世界は泡沫の如く。

不意に目覚める。

そう、朝が来たのだ。

                 - 失われた時間 -

5/13/2024, 12:45:15 PM