saiki.k

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仕事で出かけたとある海岸。びっくりするほど雲がなくて青一色、超びっくりした!
あんまりびっくりしたから君に通話っ!

『…まだ寝てんだけど』

俺からの通話だってのに君は珍しくとーても不機嫌で、画面の向こうで髪をボリボリ掻いて寝ぼけた顔。

「あれ?」
『あれ?じゃねぇ。今何時だと思ってんだ』
「何時? 俺うち出たの4時だよ!」
『そりゃご苦労さん……』
「だって見せたかったんだよ!ほら!」

俺はスマホを空に向けた。右に左に上に下に、どこ映してもどこまでも続く青い空!
君と見たかった。君に見せたかった。一緒に見たかったんだ。

「見えた?」
『酔うわ! くるくる回しすぎだ!』

あれー? どうも俺の思いは伝わらなかった?
と、ちょっとしょげて画面を見たら、さっきと違って君はクスクス笑い顔。

『まったく、すっかり目が覚めちゃったじゃん。見せてくれた青い空でさ――きれいだよ。わかってる』
「な!」

やっぱり君は、わかってる。俺は嬉しくなって、またスマホを空に向けてくるくる〜

『だから酔うっつってんだろ!』



▼どこまでも続く青い空


10/23/2023, 11:44:24 AM