Bimi

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幸せとはなんだろう。

幸せなんて、どんな境遇だから、とか何をしたから、とかどんな風な容姿をしているから、どんな仕事だから、誰かに愛されているからそんなことでは決まらない。

結局自分自身の心次第なのだと、生きてきて思った。

一般的に見てどんなに恵まれている人であろうと本人が満足しなければ幸せではなく、
逆に言えば全く恵まれていない人でも本人が幸せと思えば幸せなのだ。

そんなわかりきったことをいつまでも何度でも反芻する。

恵まれている方なのだとは思っている。
良い友人に恵まれ、安定した職につき、貯金もそれなりにある。
趣味も充実しているし、いつでもどこにでも行ける自由がある。

それなのに、それなのに私はふと虚無感や焦燥感に苛まれるのだ。
私のやっていることに意味なんてあるのか、何をやったって中途半端で意味なんてないのではないか、もっと能力が高くなければいけない、同年代の同期はもっと素晴らしい職につき、必要とされている。
もっと人としてセンス良く、面白くなければならない。私より優れている人間なんて掃いて捨てるほどいる。

そんないつまでも無くなることのない黒い塊が、胸の中に常にある。

でもこんな黒い塊を、私は意外と好きでいる。
これがあるから私はより賢く、より美しく、より技能を高くしようと向上していけるのだ、時折その気持ちが暴走しすぎて荒野のように荒れ果ててしまうが。

それはある意味幸せなのかもしれない。

こんな黒い塊を捨て去って、全てに満足し何も向上せず過ごすことが幸せなのか、それともこの焦燥と虚無感を抱えて時折成長した自分を認めては苦しみ続けることが幸せなのか。

さあ、どちらがハッピーエンドなのだろうか。

【ハッピーエンド】

3/29/2024, 2:51:55 PM