星になる
「あのね、死んだら星になるなんて嘘」
「…あのさ、なんで?なんで今更そんなこと言うの」
「、怖気付いちゃった。ね。もうやめよう?」
「嘘っていうかさ、言っていいことと悪いことがあるでしょ?どん底にいる人間に付いていい嘘じゃないよ、それ」
「ごーめん。ねえ、やめる気にはならない?」
「わかってたよ。別に本当じゃなくたって良かった。ただ縋るものが欲しかっただけ。でも、与えておいて今更私から依存先を奪うの?」
「そう。縋るものがないならまた一から作ればいいじゃない。何も持ってないなら失うことはないし得るものの方が多いよ」
「わかんないよ。なんのつもりなの。私をどうしたいの。円満に殺したかったんじゃないの」
「別に。やめたの。そんなことするより君は生きた方がいいよ。きっと生きている方が死ぬよりは苦しいから」
「苦しめたいんだね。そこだけは変わらないんだ。」
「うん。できるだけ長く苦しんで。あなたなりの罪の償い方でしょ」
「もう疲れたよ。そう言われたらどうにもできないけどさ」
「がんばれ」
「他人行儀だなあ」
「だって、他人だもの」
12/14/2025, 1:53:22 PM