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"雪"

ある日の放課後、試験が近かったため図書館によって勉強をしていた。

誰かが歩く音、紙が擦れ合う音、誰かの小さな話し声、とても小さな音でも耳が拾える程に静まった空間。

大好きな本にも囲まれて、世界で最も素敵な場所のように感じる。

なんだか機嫌が良くなって座ったまま足をパタパタと動かすと、床と足が擦れ合う。

腕時計を見ると、ここに来てから2時間が経過している。
もう外は暗いかなと窓に視線を送ってみると、ふらふらと不規則に舞い落ちていく沢山の白を見る。

ガタリと、この場所には似合わない音を立てて立ち上がり一瞬の他人の視線を感じながら広げていた教科書を片付けて鞄に詰める。

外に出て、見上げるとしんしんと窓から見た様子と変わらずに降り注いでいる。

雪だ、と相好がとびきり崩れるのを感じる。

この地域はあまり雪が降らず見るのは数年ぶり程

先ほど鞄から取り出した傘を持って差し、手だけ傘から出したりしてみる。どんどんと手が冷えていく。

私は満足しながら帰路に着いた。

1/7/2026, 2:41:05 PM