目をとじれば、霞む闇の向こうでぼんやり浮かびあがる、つぶらな星たちに青い砂漠。もういないあの人や、薄紅の空。そのすべてがきらめく雫を滴らせていて、滔々と流れる時の虚しさすら、慈しみたい気持ちにさせられるというのに。目が覚めると、何もない。
7/11/2023, 9:47:59 AM