目が覚めた。
顔を横に倒すと見える、デスクの上に放置しておいたテキストの山は、また少し埃を被っている。八月三十一日まではあと一週間ほどで、そろそろやらなければと自覚しながらも目を背け続けていた。今日もまたそれの繰り返しから抜け出せず、朝食を摂り、スマートフォンでいくつかのミニゲームを行ったり来たりして、昼食と夕食を食べて、風呂に入って寝るだけだろう。
壁に立てかけられたアナログ時計では、つい先程二十一時を回った。既に夕食を終え風呂も済ませ、髪も完全に乾き今すぐにでも床に就ける状態にある。デスクの上の光景はあまり変わらず、また少量の埃が降っただけのように見えた。明日こそはデスクの前に座れますように。そう願って目を閉じた。
――終わらない物語
1/26/2025, 7:42:54 AM