鼻をくすぐる潮騒と静かに繰り返す海の鼓動だけが此処にある真っ黒に染まったキャンバスを泳いで 泳いで 泡になってしまいたい空に浮かぶ三日月が 溶けては照らす優しく頬を撫でるような 光水面で揺れる 両の腕で抱いて銀の羽広げて駆け抜けてゆく星より輝いて 深く 遠くへさざなみはそっと息を吹きかけて濡れた肌にはり付いた白いドレスを靡かせた
8/15/2024, 1:52:04 PM