午前2時。
深夜特有の空虚感と孤独感を、薬とアルコールでやり過ごす。
静まり返った部屋でただひとり、自分だけがこの世界に存在しているのではないか…という気にさえなる。
5分毎にSNSをチェックしてはいいね!が付いていないかどうか確認した。
何でもいい、誰でもいい、誰かに認めて欲しかった。
この世に居てよいのだと、目を見て言って欲しかった。
私はビールを1口あおると、エアコンの温度を2度上げた。流石にこの時間に、室温18度は涼しすぎる。
明日…いや今日も猛暑日になるらしい。
あと2時間もすれば、外が明るくなる。また新しい1日が始まる。
思わず溜息が出る。ただでさえ精神不安定なのに、連日のこの猛暑で自律神経がヤられてしまい安定剤が手放せないからだ。
いや、暑さだけではない。今の自分を取り巻く環境が、宜しくないのだ。自分には長所も誇れるところも、何も無い。ただ息をしているだけの、肉塊に思えてならなかった。
何故生きている…?
何故薬を飲んでまで生きねばならない…?
そもそも生きることに意味はあるのか…?
考え始めると、止まらない。涙も、止まらない。
こんな醜態を誰かに見せることも、誰かに助けを求めることも、出来ない。
面倒臭く扱いにくい奴だと思われるに違いないからだ。
だから私は、ひとりでいたい。
いつか心の拠り所はほしいけれど、今はひとりでいい。
ー誰か私を、見付けて。暗闇から助け出して。
そんな言葉を飲み込み、私はそっと目をつぶった。
7/31/2023, 11:00:44 AM