再会の約束を交わし、彼女は永遠の旅路へと足を進める。それを見届けた後、刀として懐に収まった。
目を覚ましたとき、己の目元は濡れて赤くなっていた。気付かぬうちに涙を流すとは、涙もろくなったものだ。
顔を洗い、主と日課を済ませるために炉へ向かう。
今日も大太刀の夢を見て資材を溶かす。
「──大太刀の降斬、ここに参る。遠き地より目覚めたが……私は確かに此処に在る」
その細い体躯に見合わぬ刀を引き提げた男士は大太刀を名乗り、主は五体投地で喜びを表した。
「……久しぶりだね」
薄く微笑んだ彼の姿を見て、また泣いてしまった。
「戦友になった主」(刀剣乱舞×明日方舟)
2024/01/23・こんな夢を見た
1/23/2024, 12:21:48 PM