神々の黄昏「ラグナロク」
世界の終わりを表すこの言葉を知ったのは
小学生の時だ。
図書館で北欧神話を読んでと言いたいところだが、
その動機に至ったのは兄がプレイしていたゲームだ。
戦乙女ヴァルキリーがオーディンの命によりエインフェリアを集める物語。
当時の私は、魂は天国もしくは地獄に行くと信じていたので、神々の戦のために魂が集められるというのは新しい概念だった。
「えっ、死んでも戦いに駆り出されるの?」という驚きもあったが、魂という形になっても生前の友や仲間と一緒にいられる光景に心惹かれる自分もいた。
ゲームの内容は大変自分好みだけれど、大元となった北欧神話はどんなお話なのだろう。
ゲームのキャラクターとか出ているのだろうか。
湧き上がる好奇心を抑える術をもたない子供は、図書館で北欧神話を読むに至るのである。
今こうして書いていて
昔から生粋のオタクなのだと痛感している。
付ける薬は…最早ないのだろう。
…脱線した。
記憶にある北欧神話の最終章が神々の黄昏、ラグナロクだった。
神々が続々と亡くなる話で正しく世界の終わりのような話だ。
当時の私の率直な感想は「暗い」。
黄昏だから暗いは正しいのだろうけど。黄昏にしんみりとしたものを感じるから正しいのだろうけど。
有名なキャラが本当に容赦なく死んでしまうのは衝撃で、「暗い」しか言葉が出てこなかった。
北欧神話のラストは
ラグナロクによって沈んだ世界が再び浮上して、生き残った神々達が出てきて終わる。
…ゲームの方が感動的だと思ったのは内緒。
10/1/2023, 11:14:58 AM