金木犀の時期になると彼女を思い出す。
同じ年数を生きてるはずなのにどこか寂しげだった彼女の顔をもう思い出すことは出来ないけれど、彼女が笑うといつも金木犀の香りがした気がした。
彼女の教えてくれた金木犀の花言葉は素敵なものだった気がする。
秋が来るとまるで金木犀が主役だと錯覚してしまうほど心地の良い香りと綺麗なオレンジの花を満開にする。
でも金木犀は雨が降るとたちまち酷い匂いがする
鼻を刺激するその匂いは晴れの姿を忘れさせるほど惨めに見える。
彼女もきっとそうならいい
11/5/2025, 7:31:45 AM