※数日前の【1年前】というお題で書かせていただいた作品の続きです。合わせて読むとよりお楽しみいただけると思います!
1年後の僕。
1年後の僕はどんな人になってるのだろうか。
クソ親の元を離れ、
1年前、僕が死のうとしていたあの日に出会った君と日常を送っている。
君と出会えたことに関しては親に感謝かな。
今日、僕は君とあの日僕らが出会った廃校舎に来ている。
あの人変わらない景色、風、フェンスの錆。
たった1年。されど1年。
僕らは変わった。
「またここに来る日がくるなんてね。」
君は言った
「そうだね。1年前の僕は思いもしなかった。」
僕は応えた
「ふふっ、私も」
君はそう答えて、あの日よりも美しく、揺るぎない笑顔を見せた。
「一緒に生きよう。ずっと、ずっと。これからも。」
「もちろん」
――君と一緒に。
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1年後の私。
1年後の私はどんな人になっているのか。
"君"という居場所を見つけ、
1年前、私が死のうとしていたあの日に出会った君との日常を送っている。
独りだった私に居場所をくれた君には感謝しかない。
今日、私は君とあの日私たちが出会った廃校舎に来ている。
あの人変わらない景色、風、フェンスの錆。
たった1年。されど1年。
私たちは変わった。
「またここに来る日がくるなんてね。」
私は言った
「そうだね。1年前の僕は思いもしなかった。」
君は応えた
「ふふっ、私も」
あの日よりも確かな笑みを浮かべ、私は応えた。
「一緒に生きよう。ずっと、ずっと。これからも。」
「もちろん」
――君と一緒に。
6/24/2023, 10:40:09 AM