ペンと紙で散らかった机の上。
その中に紛れて、笑っている彼女の写真。
もうあれから五年経つのか。
彼女が交通事故で亡くなった日から……。
これからもっと彼女の物語が続くはずだったのに。
俺との……物語も。
それなのに、前触れもなく物語が終わってしまった。
こんなの、あまりにも悲しすぎる。
これで物語を終わらせたくない。
だから、漫画家である俺は描く。
彼女の物語の続きを。
君の物語は、俺が描く限り、まだまだ続くんだ。
俺はペンを持ち、彼女と過ごした日々を思い出しながら、ペンを走らせた。
5/30/2025, 11:24:00 PM