徒花

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「寂しさ」

ずっと前から1人なのに、この孤独感は消えてくれない。

みんなの楽しそうな姿を見ると胸が締め付けられる。

みんなが楽しそうに話す中、私は1人。

みんながワイワイ集まる中、私は1人。

みんながチラチラと見ながらクスクス笑う先には、私が1人いるだけ。

私はあの場所が嫌いだ。

あそこは私を孤独にさせる。

あの場所は私に孤独を突きつける。

何かとグループやペアを作る機会がある。
その度に私は行き場を失う。
みんながワイワイと集まる中、私はどこにも行く場所がない。
ただその場に立ち尽くすしか出来なかった。
そして余ったところに入れられる。
あの瞬間が嫌だった。私を見るみんなの表情が態度が言葉が更に私を追い詰める。

誰からも必要とされず、どこにも行き場のない、おじゃま虫。

それなのに、どこかに入らなければならない。
嫌われても、避けられても、求められてなくても、そこに居る限りどこかに入らなければならないあの時間が嫌だった。

呼吸もしずらくなるほどに、辛くて、苦しかった。
寂しさも勿論あった。いつも1人で、一緒に帰る人も、休み時間に話す友達も、ご飯を共にする人も居ない。
周りをみると余計に寂しさや辛さを感じた。

だから、空想で埋めた。
傷跡を覆い隠すように、甘くて優しい夢をみた。

それで寂しさや、苦しさ、辛さが消える訳じゃない、ただ気を紛らわせるだけ。
現実から目を背けても、すぐに現実に引き戻される。
それでも一時、一瞬でも夢を見ていたい。

1人は寂しい。でも空想の世界では1人じゃない。
優しい人に囲まれて、沢山の友達と笑いあって
遊びに行ったり、お泊まりしたり、沢山色んな話をしたり。
したいこと、やりたいこと全部、ここでしか叶えられないから。

それでも所詮は空想。

目を開けてしまえば1人ぼっち。

12/19/2022, 6:35:04 PM