君の流した涙が宙へ落ちて
ひとつひとつの瞬きが
標となって人々を救ってきた
失い続けた血潮と熱を、銀の河で覆い隠して
永遠の孤独を想い眠る
どこからあの光はやってきたの
いつから私達を照らしているの
何も知らないまま、人は幸福を享受する
永遠などありはしない
その狭い視野で何を見る
限られた数で何を刻む
群れているようで誰もが孤独
砂屑に満たぬ言葉を並べては
共鳴の素振りで酔い痴れる
君が去った暗闇の名残が
夜という孤独を作った
孤独は安寧、思考の海
人を閉じ込める形無き檻
揺籃はやがて篩となり、最後は輪を描くのだろう
君は何を願ったの
君はなぜ傷付いたの
君は笑って行けたかな
地に縫い止められた私達は追うことも出来ないけれど
星辰のバラッドを君に捧ぐよ
(星明かり)
4/20/2025, 12:08:39 PM