ozenzai/28号機

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_こんな夢を見た_


規律的なアラーム音で起こされる朝。

いつも通りの学校

部活が終わり、電車の揺れに身体を任せて眠りについた…19時半、頃





夢の中、一人の少女の存在

その少女は、大きく…眩しいもので


「________私、歌手になる!」


テレビの前で目を輝かせる一人の少女






-それは、かつての自分だというのに-


大きなステージで歌い、目の前いっぱいのライトに照らされながら…


…幸せそうな人の顔を見たかった。



「私の歌で、皆を笑顔にする」





そんな景色を… -夢見ていた-





「ガタン」と電車が揺れ、

夢の旅は終わりを告げる



その時…ヒラリと一枚の紙が膝元に落ち

開けたままのカバンに気付き、肩を落とした



「…進路希望、調査」


ふと、その紙きれに目をやり…小さな声で呟いた





「…歌⸺いや、A大…に進学…」


その夢…歌手という泡沫は、

本当に、泡のように儚く消える…




いつから…こんな紙きれに囚われる人生になってしまったのだろうか、




私はずっと… -夢を見ていた-

1/24/2023, 3:28:53 AM